ガイド 2026-01-23

AI突合ツール比較2026|おすすめ5選と失敗しない選び方

AI-OCRの次に来る「AI突合(照合)」ツールを徹底比較。主要5ツールの機能・価格・特徴から、情シス不要で現場から始められる選び方のポイントまで詳しく解説。

#AI #突合 #比較 #経理 #自動化

「AI-OCRを導入したけど、結局その後の確認作業が大変…」

これまで経理の効率化といえば「AI-OCRによるデータ化」が主流でした。しかし、多くの現場で**「データ化した後の、発注書や納品書との照合(突合)が結局大変だ」**という新たな課題が浮き彫りになっています。

2026年、技術の主戦場は「読み取り」から「判定」へと移っています。

この記事では、AI突合ツールの分類と選び方、主要ツールの比較を詳しく解説します。


なぜ今、AI突合ツールが注目されているのか

背景1:インボイス制度・電帳法による確認コストの増大

2023年のインボイス制度開始以降、確認すべき項目が増えました。

確認項目内容
登録番号の有効性T+13桁が正しいか、失効していないか
税率ごとの消費税額10%と8%が正しく区分されているか
請求書フォーマット適格請求書の要件を満たしているか

これらを一項目ずつ目視でチェックするコストは増え続けています。

背景2:「判定業務」の属人化と人手不足

「この表記ならOK」「この取引先はこういうフォーマット」という細かな判断がベテラン担当者に依存しており、採用難の中で自動化が急務となっています。

問題影響
ベテラン依存退職リスク
暗黙知引き継ぎ困難
判断のばらつき品質低下

背景3:AI-OCRの限界

AI-OCRは「文字を読み取る」ことは得意ですが、「読み取った内容が正しいか判定する」ことはできません。

AI-OCRができることAI-OCRができないこと
PDF→テキスト変換発注書との照合
手書き文字の認識表記揺れの判断
項目の抽出「同じ取引か」の判定

結局、人間が目視で確認する必要があります。


AI突合ツールの分類

タイプ1:全社プラットフォーム型

大企業向け。請求書の受領から承認ワークフロー、支払いまでを一気通貫で管理。

特徴

  • 全社展開を前提とした設計
  • 承認フローが組み込まれている
  • 導入に数ヶ月かかることも
  • カスタマイズ性が高い

メリット

メリット詳細
統制が効く全社で統一ルール
監査対応証跡が残る
スケール数万件でも対応

デメリット

デメリット詳細
導入コスト数百万円〜
導入期間数ヶ月
柔軟性カスタマイズに工数

タイプ2:会計ソフト一体型

既存の会計ソフトに請求書管理機能が統合されているタイプ。

特徴

  • 既存環境との親和性が高い
  • 支払い実行までシームレス
  • 他社ソフトへの乗り換えが難しい

メリット

メリット詳細
追加導入不要既存ソフト内
データ連携自動
コスト追加費用なし

デメリット

デメリット詳細
ロックイン乗り換え困難
機能制限専用ツールに劣る

タイプ3:AIエージェント型

特定の作業(突合)に特化し、既存フローを変えずに導入できるタイプ。

特徴

  • 即日利用開始可能
  • 既存システムと併用できる
  • 小さく始めて効果を確認できる
  • 情シス不要

メリット

メリット詳細
導入スピード即日
柔軟性既存フロー維持
コスト低価格から

デメリット

デメリット詳細
統合性別システム
承認フロー別途必要

主要AI突合ツール詳細比較

Bill One(Sansan)

項目内容
タイププラットフォーム型
強み圧倒的なシェアと網羅性
価格要問合せ(高価格帯)
向いている企業大企業、全社DX推進企業

特徴

  • 請求書の受領代行サービスあり
  • AI-OCR + 手入力代行で精度99.9%
  • 承認ワークフロー完備

RICOH 受領請求書サービス

項目内容
タイプ複合機連携型
強み紙からのデジタル化に強い
価格要問合せ
向いている企業紙運用が中心の企業

特徴

  • 複合機でスキャンしたらそのまま処理
  • オフィスにリコー機器があれば導入しやすい

Money Forward クラウド請求書

項目内容
タイプ会計一体型
強み支払いまで一貫
価格月額数千円〜
向いている企業MFクラウド利用中のSMB

特徴

  • 既存のMFクラウドと完全統合
  • AI仕訳機能あり
  • 銀行振込まで連携

Totsgo(富士フイルム)

項目内容
タイプシステム連携型
強み明細単位の高精度照合
価格要問合せ
向いている企業高精度・堅牢性重視の企業

特徴

  • ERPとの連携実績
  • 明細レベルでの3ウェイマッチング
  • 大企業向けの堅牢な設計

Totsugo

項目内容
タイプAIエージェント型
強みマスタ不要・即日開始
価格月額数千円〜
向いている企業現場主導で今すぐ効率化したい

特徴

  • 設定不要、アップロードするだけ
  • 表記揺れを自動吸収
  • Enter連打で承認

ツール選定で失敗しないための5つのチェックポイント

① 導入の「重さ」:情シスが必要か?

サーバー構築やマスタの事前整備に数ヶ月かかるツールは、現場の熱意が冷めてしまいます。

確認すべき質問

  • 「今日から自分の業務だけ楽にできるか?」
  • 「情報システム部門の承認なしで試せるか?」
  • 「無料トライアルで実際のデータを処理できるか?」
レベル導入期間情シス関与
軽い即日〜数日不要
中程度数週間相談程度
重い数ヶ月必須

② 判定の「柔軟さ」:曖昧一致(Fuzzy Match)ができるか?

「(株)」と「株式会社」の違いでエラーが出るツールは、結局人間が修正することになります。

確認すべき質問

  • 「表記揺れを自動で吸収できるか?」
  • 「マスタ登録なしで使えるか?」
  • 「どの程度の揺れまで対応できるか?」

③ 既存フローとの「共存」:今のやり方を壊さないか?

システムに業務を合わせるのではなく、今の業務フローのまま突合だけをAIに任せられる柔軟性が重要です。

確認すべき質問

  • 「既存の会計ソフトと併用できるか?」
  • 「Excelへのエクスポートは可能か?」
  • 「他システムへの乗り換え時にデータは出せるか?」

④ コストの「見える化」:隠れたコストはないか?

見積もり以外にかかるコストを確認しましょう。

確認すべき項目

コスト種類確認点
初期導入費用カスタマイズ含む
月額利用料件数制限の有無
ユーザー追加費用1ユーザーあたり
サポート費用保守料含めて
研修費用オンボーディング

⑤ トライアルの「しやすさ」:小さく始められるか?

大規模な導入プロジェクトではなく、まず1つの業務で試せるかが重要です。

確認すべき質問

  • 「無料トライアルはあるか?」
  • 「1人から始められるか?」
  • 「実際の業務データで試せるか?」

Totsugoが選ばれる理由

Totsugoは、他のシステムとは一線を画す**「Inbox OS」**というコンセプトで設計されています。

特徴1:ZERO Config(設定不要)

過去の履歴をAIに見せるだけで、あなたの会社の突合ルールを自動学習。マスタ登録は不要です。

特徴2:Keyboard First

マウスをカチカチする必要はありません。AIが「OK」と判定したものをEnterキーでサクサク承認していくだけ。

特徴3:PDF to Data

PDFをアップロードするだけで、AIが明細データを自動抽出・照合。転記の手間すらゼロに。

特徴4:現在対応している機能

機能対応状況
PDF×PDF突合✅ 対応
COREC→freee転記✅ 対応

導入パターン別おすすめ

パターン1:大企業で全社DXを推進したい

Bill One または RICOH 受領請求書

理由詳細
統制力全社統一ルール
実績大企業での導入多数
サポート手厚いサポート体制

パターン2:既存の会計ソフトと統合したい

Money Forward クラウド請求書

理由詳細
親和性MFクラウドと統合
シームレス支払いまで一気通貫
コスト追加費用が少ない

パターン3:現場主導で今すぐ効率化したい

Totsugo

理由詳細
スピード即日利用開始
手軽さ情シス不要
柔軟性小さく始められる

よくある質問

Q. AI突合ツールの導入で、どのくらい時間が削減できる?

A. 一般的に、手作業と比較して70〜90%の時間削減が期待できます(件数や内容による)。

Q. 既存の会計ソフトと併用できる?

A. Totsugoの場合、現在freee会計との連携に対応しています。今後対応範囲を拡大予定です。

Q. セキュリティは大丈夫?

A. 各ツールのセキュリティ対策を確認してください。Totsugoは通信の暗号化、データの保護を実施しています。


まとめ

2026年の経理業務は、「正しいか確認する」だけの作業からAIが解放してくれます。

選定基準チェックリスト

選定基準確認ポイント
導入の重さ情シス不要で始められるか
判定の柔軟さ表記揺れに対応できるか
既存フローとの共存今のやり方を変えずに使えるか
コスト隠れたコストはないか
トライアル小さく始められるか

ツールタイプ別比較

タイプ導入期間コスト向いている企業
プラットフォーム型数ヶ月大企業
会計一体型即日SMB
AIエージェント型即日低〜中現場主導

「どのツールが自社に合うか分からない」という方は、まずは**「自分の手元の作業を明日から5分減らせるか」**という視点で選んでみてください。

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