AI突合ツール比較2026|おすすめ5選と失敗しない選び方
AI-OCRの次に来る「AI突合(照合)」ツールを徹底比較。主要5ツールの機能・価格・特徴から、情シス不要で現場から始められる選び方のポイントまで詳しく解説。
「AI-OCRを導入したけど、結局その後の確認作業が大変…」
これまで経理の効率化といえば「AI-OCRによるデータ化」が主流でした。しかし、多くの現場で**「データ化した後の、発注書や納品書との照合(突合)が結局大変だ」**という新たな課題が浮き彫りになっています。
2026年、技術の主戦場は「読み取り」から「判定」へと移っています。
この記事では、AI突合ツールの分類と選び方、主要ツールの比較を詳しく解説します。
なぜ今、AI突合ツールが注目されているのか
背景1:インボイス制度・電帳法による確認コストの増大
2023年のインボイス制度開始以降、確認すべき項目が増えました。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録番号の有効性 | T+13桁が正しいか、失効していないか |
| 税率ごとの消費税額 | 10%と8%が正しく区分されているか |
| 請求書フォーマット | 適格請求書の要件を満たしているか |
これらを一項目ずつ目視でチェックするコストは増え続けています。
背景2:「判定業務」の属人化と人手不足
「この表記ならOK」「この取引先はこういうフォーマット」という細かな判断がベテラン担当者に依存しており、採用難の中で自動化が急務となっています。
| 問題 | 影響 |
|---|---|
| ベテラン依存 | 退職リスク |
| 暗黙知 | 引き継ぎ困難 |
| 判断のばらつき | 品質低下 |
背景3:AI-OCRの限界
AI-OCRは「文字を読み取る」ことは得意ですが、「読み取った内容が正しいか判定する」ことはできません。
| AI-OCRができること | AI-OCRができないこと |
|---|---|
| PDF→テキスト変換 | 発注書との照合 |
| 手書き文字の認識 | 表記揺れの判断 |
| 項目の抽出 | 「同じ取引か」の判定 |
結局、人間が目視で確認する必要があります。
AI突合ツールの分類
タイプ1:全社プラットフォーム型
大企業向け。請求書の受領から承認ワークフロー、支払いまでを一気通貫で管理。
特徴:
- 全社展開を前提とした設計
- 承認フローが組み込まれている
- 導入に数ヶ月かかることも
- カスタマイズ性が高い
メリット:
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 統制が効く | 全社で統一ルール |
| 監査対応 | 証跡が残る |
| スケール | 数万件でも対応 |
デメリット:
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 導入コスト | 数百万円〜 |
| 導入期間 | 数ヶ月 |
| 柔軟性 | カスタマイズに工数 |
タイプ2:会計ソフト一体型
既存の会計ソフトに請求書管理機能が統合されているタイプ。
特徴:
- 既存環境との親和性が高い
- 支払い実行までシームレス
- 他社ソフトへの乗り換えが難しい
メリット:
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 追加導入不要 | 既存ソフト内 |
| データ連携 | 自動 |
| コスト | 追加費用なし |
デメリット:
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| ロックイン | 乗り換え困難 |
| 機能制限 | 専用ツールに劣る |
タイプ3:AIエージェント型
特定の作業(突合)に特化し、既存フローを変えずに導入できるタイプ。
特徴:
- 即日利用開始可能
- 既存システムと併用できる
- 小さく始めて効果を確認できる
- 情シス不要
メリット:
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 導入スピード | 即日 |
| 柔軟性 | 既存フロー維持 |
| コスト | 低価格から |
デメリット:
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 統合性 | 別システム |
| 承認フロー | 別途必要 |
主要AI突合ツール詳細比較
Bill One(Sansan)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | プラットフォーム型 |
| 強み | 圧倒的なシェアと網羅性 |
| 価格 | 要問合せ(高価格帯) |
| 向いている企業 | 大企業、全社DX推進企業 |
特徴:
- 請求書の受領代行サービスあり
- AI-OCR + 手入力代行で精度99.9%
- 承認ワークフロー完備
RICOH 受領請求書サービス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 複合機連携型 |
| 強み | 紙からのデジタル化に強い |
| 価格 | 要問合せ |
| 向いている企業 | 紙運用が中心の企業 |
特徴:
- 複合機でスキャンしたらそのまま処理
- オフィスにリコー機器があれば導入しやすい
Money Forward クラウド請求書
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 会計一体型 |
| 強み | 支払いまで一貫 |
| 価格 | 月額数千円〜 |
| 向いている企業 | MFクラウド利用中のSMB |
特徴:
- 既存のMFクラウドと完全統合
- AI仕訳機能あり
- 銀行振込まで連携
Totsgo(富士フイルム)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | システム連携型 |
| 強み | 明細単位の高精度照合 |
| 価格 | 要問合せ |
| 向いている企業 | 高精度・堅牢性重視の企業 |
特徴:
- ERPとの連携実績
- 明細レベルでの3ウェイマッチング
- 大企業向けの堅牢な設計
Totsugo
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | AIエージェント型 |
| 強み | マスタ不要・即日開始 |
| 価格 | 月額数千円〜 |
| 向いている企業 | 現場主導で今すぐ効率化したい |
特徴:
- 設定不要、アップロードするだけ
- 表記揺れを自動吸収
- Enter連打で承認
ツール選定で失敗しないための5つのチェックポイント
① 導入の「重さ」:情シスが必要か?
サーバー構築やマスタの事前整備に数ヶ月かかるツールは、現場の熱意が冷めてしまいます。
確認すべき質問:
- 「今日から自分の業務だけ楽にできるか?」
- 「情報システム部門の承認なしで試せるか?」
- 「無料トライアルで実際のデータを処理できるか?」
| レベル | 導入期間 | 情シス関与 |
|---|---|---|
| 軽い | 即日〜数日 | 不要 |
| 中程度 | 数週間 | 相談程度 |
| 重い | 数ヶ月 | 必須 |
② 判定の「柔軟さ」:曖昧一致(Fuzzy Match)ができるか?
「(株)」と「株式会社」の違いでエラーが出るツールは、結局人間が修正することになります。
確認すべき質問:
- 「表記揺れを自動で吸収できるか?」
- 「マスタ登録なしで使えるか?」
- 「どの程度の揺れまで対応できるか?」
③ 既存フローとの「共存」:今のやり方を壊さないか?
システムに業務を合わせるのではなく、今の業務フローのまま突合だけをAIに任せられる柔軟性が重要です。
確認すべき質問:
- 「既存の会計ソフトと併用できるか?」
- 「Excelへのエクスポートは可能か?」
- 「他システムへの乗り換え時にデータは出せるか?」
④ コストの「見える化」:隠れたコストはないか?
見積もり以外にかかるコストを確認しましょう。
確認すべき項目:
| コスト種類 | 確認点 |
|---|---|
| 初期導入費用 | カスタマイズ含む |
| 月額利用料 | 件数制限の有無 |
| ユーザー追加費用 | 1ユーザーあたり |
| サポート費用 | 保守料含めて |
| 研修費用 | オンボーディング |
⑤ トライアルの「しやすさ」:小さく始められるか?
大規模な導入プロジェクトではなく、まず1つの業務で試せるかが重要です。
確認すべき質問:
- 「無料トライアルはあるか?」
- 「1人から始められるか?」
- 「実際の業務データで試せるか?」
Totsugoが選ばれる理由
Totsugoは、他のシステムとは一線を画す**「Inbox OS」**というコンセプトで設計されています。
特徴1:ZERO Config(設定不要)
過去の履歴をAIに見せるだけで、あなたの会社の突合ルールを自動学習。マスタ登録は不要です。
特徴2:Keyboard First
マウスをカチカチする必要はありません。AIが「OK」と判定したものをEnterキーでサクサク承認していくだけ。
特徴3:PDF to Data
PDFをアップロードするだけで、AIが明細データを自動抽出・照合。転記の手間すらゼロに。
特徴4:現在対応している機能
| 機能 | 対応状況 |
|---|---|
| PDF×PDF突合 | ✅ 対応 |
| COREC→freee転記 | ✅ 対応 |
導入パターン別おすすめ
パターン1:大企業で全社DXを推進したい
→ Bill One または RICOH 受領請求書
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 統制力 | 全社統一ルール |
| 実績 | 大企業での導入多数 |
| サポート | 手厚いサポート体制 |
パターン2:既存の会計ソフトと統合したい
→ Money Forward クラウド請求書
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 親和性 | MFクラウドと統合 |
| シームレス | 支払いまで一気通貫 |
| コスト | 追加費用が少ない |
パターン3:現場主導で今すぐ効率化したい
→ Totsugo
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| スピード | 即日利用開始 |
| 手軽さ | 情シス不要 |
| 柔軟性 | 小さく始められる |
よくある質問
Q. AI突合ツールの導入で、どのくらい時間が削減できる?
A. 一般的に、手作業と比較して70〜90%の時間削減が期待できます(件数や内容による)。
Q. 既存の会計ソフトと併用できる?
A. Totsugoの場合、現在freee会計との連携に対応しています。今後対応範囲を拡大予定です。
Q. セキュリティは大丈夫?
A. 各ツールのセキュリティ対策を確認してください。Totsugoは通信の暗号化、データの保護を実施しています。
まとめ
2026年の経理業務は、「正しいか確認する」だけの作業からAIが解放してくれます。
選定基準チェックリスト
| 選定基準 | 確認ポイント |
|---|---|
| 導入の重さ | 情シス不要で始められるか |
| 判定の柔軟さ | 表記揺れに対応できるか |
| 既存フローとの共存 | 今のやり方を変えずに使えるか |
| コスト | 隠れたコストはないか |
| トライアル | 小さく始められるか |
ツールタイプ別比較
| タイプ | 導入期間 | コスト | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| プラットフォーム型 | 数ヶ月 | 高 | 大企業 |
| 会計一体型 | 即日 | 中 | SMB |
| AIエージェント型 | 即日 | 低〜中 | 現場主導 |
「どのツールが自社に合うか分からない」という方は、まずは**「自分の手元の作業を明日から5分減らせるか」**という視点で選んでみてください。