突合確認とは?目視チェックを卒業してAIに任せる新常識
突合確認の意味から、目視チェックの限界、AIによる自動化まで徹底解説。Enterキー連打で完了する新しい経理スタイルを紹介。
「突合(とつごう)」と「確認」。
この言葉の定義を調べて、マニュアルに書こうとしていませんか?
新人研修のために「突合とは、元データと照らし合わせることで…」と資料を作っているなら、少し手を止めてください。
その「突合確認」作業そのものを、なくせるかもしれないからです。
突合確認とは?
基本的な定義
突合確認とは、2つ以上のデータや書類を突き合わせて、内容が一致しているかを確認する作業です。
突合確認:複数のデータを比較し、差異がないことを確認する業務プロセス
突合確認の2つの要素
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 突合(とつごう) | 複数のデータを突き合わせる |
| 確認 | 一致・不一致を判定する |
つまり、「突合」して「確認」する、という2段階の作業です。
突合確認の具体例
| 突合確認の種類 | 比較対象 | 目的 |
|---|---|---|
| 請求書突合確認 | 請求書 ↔ 納品書 | 請求内容が正しいか |
| 発注突合確認 | 発注書 ↔ 請求書 | 発注通りか |
| 銀行突合確認 | 帳簿残高 ↔ 通帳残高 | 残高が一致するか |
| 在庫突合確認 | システム在庫 ↔ 実地棚卸 | 数量が合っているか |
| 経費突合確認 | 経費申請 ↔ カード明細 | 私的利用がないか |
突合確認の目的
突合確認を行う目的はただ一つ、「矛盾(間違い)」を見つけるためです。
| 目的 | 詳細 |
|---|---|
| 過払いを防ぐ | 請求額が発注額を超えていないか |
| 請求漏れを発見 | 納品したのに請求されていないか |
| 不正を検知 | 架空請求、私的流用がないか |
| 決算の正確性 | 帳簿と実態が一致しているか |
| コンプライアンス | 法令・規則に準拠しているか |
従来の突合確認方法と限界
方法1:目視チェック
紙の書類や画面を見比べて、1件ずつ確認する方法。
やり方:
- 2つの資料を並べる
- 1行ずつ目で追って比較
- 一致したらチェックマーク
- 不一致があれば赤ペンで印
- 全件終わるまで繰り返し
限界:
| 問題 | 影響 |
|---|---|
| ゲシュタルト崩壊 | 100行目を超えると文字が記号に見えてくる |
| 確証バイアス | 「合っているはず」と思い込んで見落とす |
| 疲労 | 午後になると精度が低下 |
| 時間 | 100件で1〜2時間 |
| 体への負担 | 眼精疲労、肩こり、頭痛 |
方法2:Excel関数(VLOOKUP)
VLOOKUPやXLOOKUPを使って自動照合する方法。
やり方:
- 両方のデータをExcelに入力
- VLOOKUP関数で突合
- エラーが出たところを確認
=VLOOKUP(A2, Sheet2!A:D, 4, FALSE)
限界:
| 問題 | 影響 |
|---|---|
| 表記揺れ | 「株式会社」と「(株)」で不一致 |
| エラー調査 | #N/Aの原因を探すのに時間がかかる |
| 前処理 | データクレンジングが必要 |
| 属人化 | 関数を組める人しかできない |
| メンテナンス | 列が変わると式が壊れる |
表記揺れの例:
| データA | データB | Excelの判定 |
|---|---|---|
| 株式会社ABC | (株)ABC | ❌ 不一致 |
| ABC Corp | ABC Corporation | ❌ 不一致 |
| 090-1234-5678 | 09012345678 | ❌ 不一致 |
| 10,000円 | ¥10000 | ❌ 不一致 |
方法3:ダブルチェック
2人で同じデータを確認する方法。
やり方:
- 1人目がチェック
- 2人目が再チェック
- 差異があれば協議
限界:
| 問題 | 影響 |
|---|---|
| 2倍のコスト | 人件費が倍かかる |
| 相互依存 | 「前の人が見たから大丈夫」と油断 |
| 時間 | 2人分の時間が必要 |
| 同じミス | 2人とも同じところを見落とす可能性 |
なぜ従来の方法では限界があるのか
人間の認知能力の限界
| 能力 | 限界 |
|---|---|
| 集中力 | 約30分で低下開始 |
| 短期記憶 | 7±2項目 |
| 視覚処理 | 疲労に弱い |
業務量の増加
| 要因 | 影響 |
|---|---|
| 取引先の増加 | 照合件数の増加 |
| インボイス制度 | 確認項目の増加 |
| 電帳法対応 | 保存・確認要件の厳格化 |
AIによる突合確認の自動化
新しいアプローチ:AIに「確認」させる
AIエージェント「Totsugo(トッツゴー)」は、あなたの代わりに「突合確認」を行います。
ただし、従来のツールとはアプローチが全く異なります。
特徴1:意味でつながる「Fuzzy Match」
Totsugoは、文字の一致ではなく、**「意味」**でデータを理解します。
| データA | データB | Excel | Totsugo |
|---|---|---|---|
| ABC Corp | ABC Corporation | ❌ | ✅ 一致 |
| 株式会社ABC | (株)ABC | ❌ | ✅ 一致 |
| 10,000円 | ¥10000 | ❌ | ✅ 一致 |
| 2026/1/23 | R8.1.23 | ❌ | ✅ 一致 |
「人間なら分かるけど、機械には分からない」部分をAIが吸収するため、事前のデータ加工が不要になります。
特徴2:「異常」だけを見る
Totsugoの画面はシンプルです。
ワークフロー:
- PDFをアップロード
- AIが自動で突合
- 一致したものは自動処理
- 「要確認」のものだけ表示
- Enterで承認
あなたが確認するのは、AIが**「これ、ちょっと自信ないです」と判断した「例外」だけ**。
特徴3:キーボードだけで完結
Enter : 承認(AIの提案通りでOK)
Esc : スキップ
Tab : 修正
J/K : 上下移動
マウスを持って、画面をスクロールして、セルをクリックする…そんな「確認作業」は過去のものです。
導入効果の試算
Before:目視での突合確認
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月間突合件数 | 500件 |
| 1件あたり時間 | 2分 |
| 月間合計 | 約17時間 |
| ミス発生率 | 1〜2% |
After:AI導入後
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| AIが自動処理 | 450件(90%) |
| 人間が確認 | 50件(10%・例外のみ) |
| 月間合計 | 約1.5時間 |
| ミス発生率 | ほぼ0% |
削減効果:月15時間以上(90%削減)
AI突合確認のワークフロー
ステップ1:アップロード
請求書PDFと発注書PDFをドラッグ&ドロップ。
ステップ2:AI解析
AIが自動で:
- 書類の種類を認識
- 項目を抽出
- キーを特定
- マッチングを実行
ステップ3:結果確認
| 表示 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| ✅ 一致 | 問題なし | Enter |
| ⚠️ 要確認 | AIが自信なし | 内容を確認 |
| ❌ 不一致 | マッチなし | 原因調査 |
ステップ4:承認
一致したものはEnterで次々と承認。不一致のものだけ確認。
よくある質問
Q. AIが間違えたらどうなる?
A. AIの判定に自信がない箇所は「要確認」としてフラグが立ちます。最終確認は必ず人間が行うので、見落としリスクはむしろ減ります。
Q. どんな形式のデータに対応している?
A. 現在はPDF形式に対応しています。請求書、納品書、発注書などのPDFをアップロードできます。
Q. 既存の会計ソフトと併用できる?
A. はい。Totsugoは突合確認に特化したツールなので、既存のワークフローを変えずに導入できます。
Q. セキュリティは大丈夫?
A. データは暗号化して処理され、処理後は削除されます。
まとめ:言葉の定義より、業務の定義を変えよう
「突合」と「確認」の違いを議論しても、残業時間は減りません。大切なのは、その作業をいかに人手から切り離すかです。
Before vs After
| 観点 | 従来 | これから |
|---|---|---|
| 誰がやる | 人間 | AI |
| 何を見る | 全件 | 例外のみ |
| どうする | 目視チェック | Enterで承認 |
| 所要時間 | 長い | 短い |
| 精度 | 疲労に依存 | 常に一定 |
突合確認の新しい定義
突合確認 = AIがやった結果を、人間が最終承認すること
Totsugoを使えば、「突合確認」は「AIがやった結果を、人間が最終承認する」というクリエイティブな業務に変わります。