Excelデータ比較・突合の完全ガイド|VLOOKUP vs AI【関数不要】
ExcelのVLOOKUP関数を使ったデータ比較の限界と、AIを使った最新の効率化手法を解説。表記揺れを自動吸収し、手作業をゼロにする方法を紹介。
「今月の請求書リストと、社内の注文一覧を突き合わせて確認してくれ。」
上司からそう頼まれて、Excelを開いた瞬間、ため息をついたことはありませんか?
VLOOKUP関数を組んで、エラーが出たら修正して、目視で確認して…
その作業、実は「時代遅れ」かもしれません。
この記事では、Excelでのデータ比較の問題点と、最新のAIを使った解決策を詳しく解説します。
Excelデータ比較の「5大ストレス」
ストレス1:VLOOKUPの「#N/A」エラー調査
「VLOOKUP関数で照合したけど、なぜかエラーが出る…」
データはあるはずなのにヒットしない。原因を調べると…
| よくある原因 | 対処法 | 見つけにくさ |
|---|---|---|
| 余計なスペース | TRIM関数で除去 | ★★★ |
| 数字が文字列 | VALUE関数で変換 | ★★☆ |
| 全角半角の違い | ASC関数で統一 | ★★★ |
| 改行が入っている | CLEAN関数で除去 | ★★★ |
| 見えない文字 | SUBSTITUTE関数 | ★★★★ |
→ エラー原因探しに、本来の作業時間の倍以上を使ってしまう
ストレス2:「表記揺れ」の壁
「(株)ABC」と「株式会社ABC」。人間なら「同じ会社だ」と分かるものでも、Excel(システム)は「別のデータ」として扱います。
| データA | データB | Excelの判定 | 人間の判断 |
|---|---|---|---|
| (株)ABC | 株式会社ABC | ❌ 不一致 | 同じ |
| ABC商事 | ABC商事 | ❌ 不一致 | 同じ |
| 山田 太郎 | 山田太郎 | ❌ 不一致 | 同じ |
| 10,000円 | ¥10000 | ❌ 不一致 | 同じ |
→ 事前のデータクレンジングが必須で、ここに時間がかかる
ストレス3:マクロ・VBAの属人化
「前任者が作った比較マクロがあるけど、動かなくなった。直せる人がいない。」
複雑な比較ロジックをExcelマクロで組むと、作った本人しかメンテナンスできなくなります。
→ 担当者が変わるたびに業務が止まるリスク
ストレス4:大量データでExcelが重くなる
1万行を超えるデータをVLOOKUPで処理すると、Excelがフリーズ。
| データ量 | 処理時間 | Excelの状態 |
|---|---|---|
| 1,000行 | 数秒 | 正常 |
| 10,000行 | 数分 | 重い |
| 50,000行 | 数十分 | フリーズ気味 |
| 100,000行 | 1時間以上 | 実質不可 |
ストレス5:目視確認が結局必要
VLOOKUPで一致したデータも、「本当に正しいか」目視で確認したくなる。
→ 自動化したはずなのに、結局手作業が発生
Excelでデータ比較する従来の方法
方法1:VLOOKUP関数
最もポピュラーな方法。キー値を元に別の表から値を取得。
=VLOOKUP(A2, Sheet2!A:D, 4, FALSE)
| 引数 | 意味 |
|---|---|
| A2 | 検索する値 |
| Sheet2!A:D | 検索範囲 |
| 4 | 取得する列番号 |
| FALSE | 完全一致 |
メリット:
- Excelだけで完結
- 無料で使える
- 多くの人が知っている
デメリット:
- 検索列が左端でないと使えない
- 表記揺れでエラー
- 列番号がズレやすい
方法2:XLOOKUP関数
VLOOKUPの進化版(Excel 2021以降)。
=XLOOKUP(A2, Sheet2!A:A, Sheet2!D:D, "未検出")
メリット:
- 左端制限がない
- エラー時のデフォルト値を設定可能
- 右から左への検索も可能
デメリット:
- Excel 2019以前では使えない
- 表記揺れ問題は解決しない
方法3:INDEX + MATCH
プロ御用達の組み合わせ。VLOOKUPより柔軟。
=INDEX(D:D, MATCH(A2, Sheet2!A:A, 0))
メリット:
- 列の位置を問わない
- 処理が高速
- 複数条件も可能(配列数式)
デメリット:
- 数式が複雑
- 初心者には難しい
- やはり表記揺れには弱い
方法4:条件付き書式
重複を視覚的にハイライト。
手順:
- データ範囲を選択
- ホーム → 条件付き書式 → 重複する値
メリット:
- 視覚的にわかりやすい
- 設定が簡単
デメリット:
- 差異の内容は教えてくれない
- 大量データには向かない
方法5:Power Query
Excel 2016以降の強力なデータ変換ツール。
メリット:
- 複雑なデータ変換が可能
- 繰り返し処理を自動化
デメリット:
- 学習コストが高い
- 表記揺れ問題は残る
従来の解決策 vs 次世代の解決策
| レベル | 方法 | メリット | デメリット | 表記揺れ対応 |
|---|---|---|---|---|
| Level 1 | 目視 | スキル不要 | 遅い、見落とし多い | ○(人間が判断) |
| Level 2 | 関数 | Excelで完結 | 表記揺れに弱い | ❌ |
| Level 3 | マクロ | 自動化できる | 属人化リスク | △ |
| Level 4 | Power Query | 繰り返し自動化 | 学習コスト高 | △ |
| Level 5 | AI照合 | 表記揺れ吸収 | (知名度が低い) | ◎ |
なぜVLOOKUPでは解決できないのか
問題の本質:「完全一致」しか見ていない
VLOOKUPは「文字列が完全に一致」するかどうかだけを判定します。
"株式会社ABC" ≠ "(株)ABC"
人間なら「同じ会社だ」と分かりますが、Excelにとっては「全く別のデータ」です。
データクレンジングという名の地獄
VLOOKUPを使う前に、データを「揃える」必要があります。
| 作業 | 時間 |
|---|---|
| スペースの削除 | 5分 |
| 全角半角の統一 | 10分 |
| 会社名の表記統一 | 30分〜 |
| 電話番号のハイフン統一 | 10分 |
| 日付形式の統一 | 15分 |
→ 1時間以上かかることも珍しくない
クレンジングしても残る問題
- 「ABC」と「ABC」(全角半角)は統一できる
- でも「(株)」と「株式会社」は手動で直すしかない
- 略称と正式名称の対応表を作る?→ 膨大なマスタ管理
AI時代のデータ比較:Totsugo
なぜAIなら表記揺れを解決できるのか?
Excelは「文字列」で判断します。 AIは「意味」で判断します。
| 比較 | Excel | AI |
|---|---|---|
| 「株式会社」vs「(株)」 | ❌ 不一致 | ✅ 一致 |
| 「090-1234」vs「0901234」 | ❌ 不一致 | ✅ 一致 |
| 「ABC Corp」vs「ABC Corporation」 | ❌ 不一致 | ✅ 一致 |
| 「山田 太郎」vs「山田太郎」 | ❌ 不一致 | ✅ 一致 |
| 「¥10,000」vs「10000円」 | ❌ 不一致 | ✅ 一致 |
Totsugoの特徴
特徴1:アップロードするだけで自動判定
比較したい2つのPDFファイルをドラッグ&ドロップ。AIが自動的に「金額」「日付」「取引先名」などのキー項目を推測し、マッチング。
特徴2:AIが「表記揺れ」を吸収
「(株)ABC」と「株式会社ABC」のような表記揺れも、AIが文脈判断で「同じ」と判定。半角全角の違いや前後のスペースに悩む必要なし。
特徴3:マウス不要の「Enter連打」
不一致があった行だけが確認待ちとして表示。Enterキーを押していくだけで照合作業が完了。
特徴4:マスタ設定不要
事前の設定やテンプレート登録は一切不要。アップロードするだけで、AIが自動で判断します。
使い分けガイド
Excelがおすすめな場面
- データが完全にクリーン(表記揺れなし)
- 件数が100件以下
- 関数に詳しい担当者がいる
- コストをかけたくない
- 既にVLOOKUPで十分機能している
AIがおすすめな場面
- 表記揺れが多い(取引先名、商品名など)
- PDFからのデータ抽出も必要
- 担当者のスキルに依存したくない
- 月末の作業負荷を減らしたい
- 属人化を解消したい
- 件数が多い(100件以上)
導入効果の試算
Before:Excel関数での比較
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月間比較件数 | 500件 |
| データクレンジング | 2時間 |
| VLOOKUP実行 | 30分 |
| エラー調査 | 2時間 |
| 目視確認 | 3時間 |
| 月間合計 | 約8時間 |
After:AI導入後
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| アップロード | 5分 |
| AI処理 | 自動 |
| 例外確認 | 30分 |
| 月間合計 | 約40分 |
削減効果:月7時間以上(90%削減)
よくある質問
Q. Excelのデータをそのまま使える?
A. 現在はPDF形式に対応しています。ExcelからPDFにエクスポートしてご利用ください。
Q. AIの精度は信頼できる?
A. 表記揺れの吸収精度は90%以上です。不安な箇所は「要確認」としてフラグが立つので、見落としリスクは低くなります。
Q. 既存のExcel業務と併用できる?
A. はい。突合せ部分だけをTotsugoに置き換え、他の作業はExcelのまま継続できます。
Q. 導入にどのくらい時間がかかる?
A. アカウント登録後、すぐに使い始められます。事前設定は不要です。
まとめ
Excelは「データの加工」や「自由な計算」には最強のツールですが、「異なるデータの比較・照合」にはあまり向いていません。
Excel vs AI の比較
| 観点 | Excel | AI |
|---|---|---|
| 表記揺れ対応 | ❌ 苦手 | ✅ 得意 |
| 設定の手間 | 関数構築必要 | 不要 |
| 属人化リスク | 高い | 低い |
| 処理速度 | データ量に依存 | 高速 |
| コスト | 無料 | 月額課金 |
用途別おすすめツール
| 用途 | おすすめツール |
|---|---|
| 自由な計算・分析 | Excel |
| 定型的な突合・照合 | Totsugo (AI) |
適材適所でツールを使い分けることが、残業を減らし、本来の業務に時間を使うための近道です。
VLOOKUPの#N/Aエラーと格闘する時間を、もっと価値ある仕事に使いませんか?