freeeへの請求書転記を「ゼロ」にする方法|手入力・OCR・AI比較
freeeへの請求書転記を自動化する3つの方法を徹底比較。手動入力、ファイルボックス(OCR)、AIエージェントのメリット・デメリットと選び方を解説。
「クラウド会計ソフトfreeeを入れたから、経理は楽になるはず」
そう思っていたのに、結局毎月末、PDFの請求書を見ながらfreeeに手入力していませんか?
あるいは、ファイルボックスでOCR読み取りした結果を、延々と修正していませんか?
それは、あなたが悪いのではありません。「入力の入り口」が最適化されていないからです。
この記事では、freeeへの請求書転記を「ゼロ」にする方法を、3つのアプローチで比較します。
freeeへの請求書入力の現状
多くの企業が抱える課題
| 課題 | 影響 |
|---|---|
| 手入力に時間がかかる | 月末に残業が発生 |
| 入力ミスが発生する | 二重払い、過払いのリスク |
| 担当者に依存する | 属人化、引き継ぎ困難 |
| 月末に作業が集中 | 担当者のストレス |
freeeを導入しても解決しないこと
freeeは優れた会計ソフトですが、**「データの入り口」**は自動化されていません。
| freeeができること | freeeだけではできないこと |
|---|---|
| 仕訳の自動推論 | PDFからのデータ抽出 |
| 銀行データの自動取込 | 取引先からの請求書読み取り |
| 経費精算 | 受発注システムとの連携 |
| 決算処理 | 複雑な突合・照合 |
freeeへの請求書転記:3つの方法
方法1:手入力(論外)
左画面にPDF、右画面にfreeeを開いて、カチャカチャと入力する。
やり方:
- 請求書PDFを開く
- freeeの仕訳入力画面を開く
- 項目を1つずつ見ながら入力
- 保存
- 次の請求書へ
コスト計算:
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1件あたり時間 | 3〜5分 |
| 月間100件 | 5〜8時間 |
| 年間 | 60〜100時間 |
| 人件費(時給2,000円) | 年間12〜20万円 |
リスク:
| ミスの種類 | 発生頻度 | 影響 |
|---|---|---|
| 桁間違い | 1〜2% | 過払い・二重払い |
| 日付間違い | 1% | 期ズレ |
| 取引先名の打ち間違い | 0.5% | 集計エラー |
| 勘定科目間違い | 1% | 決算修正 |
→ 令和の時代に、人間がやるべき仕事ではありません
方法2:ファイルボックス(OCR)
freee標準の「ファイルボックス」機能や、AI-OCR製品を使う方法。
やり方:
- 請求書PDFをファイルボックスにアップロード
- OCRが文字を読み取り
- 読み取り結果を確認・修正
- 勘定科目を選択
- 取引登録
メリット:
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 紙→デジタル化 | 紙や画像の請求書をデータ化できる |
| 簡単操作 | PDFをドラッグ&ドロップするだけ |
| 追加コスト不要 | freee標準機能 |
| 電子帳簿保存法対応 | タイムスタンプ付与 |
デメリット:
| 問題 | 影響 |
|---|---|
| 精度が100%ではない | 「l(エル)」と「1(イチ)」の間違いなど |
| 目視チェックが必要 | 結局すべて確認する必要がある |
| 明細行の限界 | 複雑なレイアウトは読み取れないことも |
| 表記揺れ未対応 | 「(株)」と「株式会社」を別物と認識 |
OCRの精度に影響する要因:
| 要因 | 影響度 |
|---|---|
| 画像の解像度 | 高い |
| フォントの種類 | 中程度 |
| レイアウトの複雑さ | 高い |
| 手書き文字の有無 | 非常に高い |
| 背景色・網掛け | 中程度 |
→ OCRは「紙」には最強だが、デジタルデータには非効率
方法3:AIエージェントによる完全自動化
**OCR(読み取り)ではなく、Generation(生成)**のアプローチ。
ソースシステム(COREC等)のデータをAPIで直接取得し、freeeに書き込む。
やり方(COREC連携の場合):
- CORECで受注を受ける
- TotsugoがAPI経由でデータを取得
- freeeのAPIを叩いて請求書ドラフトを自動作成
- あなたはfreeeで確認して発行するだけ
ワークフロー図:
COREC(受注)
↓ Webhook通知
Totsugo(AIが処理)
↓ API連携
freee(請求書ドラフト完成)
↓
あなた(確認して発行)
メリット:
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 転記ミスゼロ | コピペもしないので数字が化けない |
| 完全自動 | 寝ている間に請求書ができている |
| 確認だけ | 出来上がったドラフトを承認するだけ |
| 表記揺れなし | 元データをそのまま使用 |
| スケーラブル | 100件でも1000件でも同じ労力 |
デメリット:
- 対応しているソース(COREC等)が限られる
- ランニングコストがかかる
3つの方法の詳細比較
総合比較表
| 項目 | 手入力 | OCR | AI生成 |
|---|---|---|---|
| 手間 | 最大 | 中 | ほぼゼロ |
| 精度 | 人による | △(要確認) | ◎ |
| コスト | 人件費 | freee標準 | 月額費用 |
| 導入時間 | なし | なし | 数時間 |
| スケーラビリティ | × | △ | ◎ |
| 属人化リスク | 高い | 中 | 低い |
| おすすめな人 | 件数が少ない | 紙が多い | システム受注が多い |
作業時間の比較
月間100件の請求書処理の場合:
| 方法 | 1件あたり | 月間合計 | 年間合計 |
|---|---|---|---|
| 手入力 | 3分 | 5時間 | 60時間 |
| OCR | 1分 | 1.5時間 | 18時間 |
| AI生成 | 15秒 | 25分 | 5時間 |
コストの比較
| 方法 | 初期コスト | ランニングコスト | 総コスト(年) |
|---|---|---|---|
| 手入力 | 0円 | 人件費12万円 | 12万円 |
| OCR | 0円 | freee内包 | freee料金のみ |
| AI生成 | 0円 | 月額費用 | 導入による |
なぜ「転記」が問題なのか?
問題1:価値を生まない作業
請求書の内容を右から左に移すだけ。何も新しい価値は生まれません。
| 作業 | 付加価値 |
|---|---|
| 転記作業 | ゼロ |
| 内容確認 | 低い |
| 分析・判断 | 高い |
| 戦略立案 | 非常に高い |
経理担当者の時間は、分析や判断に使うべきです。
問題2:ミスが重大な結果に
金額の桁を間違えると、過払いや請求漏れにつながります。
| ミスの種類 | 発見タイミング | 修正コスト |
|---|---|---|
| 桁間違い | 支払い後 | 高い |
| 二重入力 | 月次決算時 | 中 |
| 入力漏れ | 督促時 | 高い |
問題3:月末に集中
月末〜月初に作業が集中し、残業の原因に。
| 週 | 作業量 |
|---|---|
| 1週目 | 少ない |
| 2週目 | 少ない |
| 3週目 | 増加 |
| 4週目・月末 | ピーク |
問題4:属人化
「この請求書はこう処理する」というローカルルールが担当者の頭の中にだけある。
| リスク | 影響 |
|---|---|
| 担当者の退職 | 業務が止まる |
| 長期休暇 | 誰も対応できない |
| 引き継ぎ | 時間がかかる |
Totsugoの実力
COREC → freee 連携
Totsugoは、特にCORECとのAPI連携に強みがあります。
CORECとは?
美容サロン向けの受発注プラットフォーム。ディーラーからサロンへの受注管理に使われています。
連携の仕組み:
-
CORECで受注
- 顧客からの注文がCORECに入る
-
TotsugoがWebhookを受信
- 新規受注を自動検知
-
AIがデータを処理
- 顧客情報、商品情報、金額を抽出
- freee用のフォーマットに変換
-
freeeに請求書ドラフト作成
- API経由で自動登録
- ドラフト状態で保存
-
あなたが確認・発行
- 内容を確認してEnterで発行
導入ステップ
| ステップ | 所要時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 1. アカウント作成 | 3分 | Totsugoにサインアップ |
| 2. COREC連携 | 5分 | OAuth認証 |
| 3. freee連携 | 5分 | OAuth認証 |
| 4. 設定確認 | 5分 | マッピングの確認 |
| 合計 | 約20分 | — |
よくある質問
Q. COREC以外のシステムにも対応していますか?
A. 現在はCORECとの連携に対応しています。今後、対応システムを拡大予定です。
Q. OCRと併用できますか?
A. はい。CORECで処理できない取引はOCRで対応するなど、使い分けが可能です。
Q. 転記したデータの精度は?
A. APIで直接データを取得するため、transcription error(転記ミス)は発生しません。データの正確性は100%です。
Q. freeeの勘定科目はどう設定されますか?
A. 事前に設定したルールに基づき、AIが適切な勘定科目を選択します。
Q. 既存の請求書テンプレートは使えますか?
A. freeeで設定されているテンプレートがそのまま適用されます。
導入効果の試算
Before:手入力
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月間請求書数 | 100件 |
| 1件あたり時間 | 3分 |
| 月間合計 | 5時間 |
| ミス発生率 | 1〜2% |
| 修正にかかる時間 | 月1時間 |
| 実質作業時間 | 月6時間 |
After:AI自動化
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月間請求書数 | 100件 |
| 1件あたり時間 | 確認のみ15秒 |
| 月間合計 | 約25分 |
| ミス発生率 | ほぼ0% |
| 実質作業時間 | 月30分 |
削減効果
| 指標 | 削減量 |
|---|---|
| 作業時間 | 月5.5時間削減 |
| 年間作業時間 | 66時間削減 |
| ミス発生 | ほぼゼロに |
| 残業時間 | 大幅削減 |
まとめ
3つの方法の比較
| 方法 | 手間 | 精度 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| 手入力 | 最大 | × | 時間が無限にある人 |
| OCR | 中 | △ | 紙の領収書が多い人 |
| AI生成 | ゼロ | ◎ | システム受注が多い人 |
選び方のフローチャート
受注がシステム化されている?
├── Yes → AI生成(Totsugo)
└── No → 紙の請求書が多い?
├── Yes → OCR(ファイルボックス)
└── No → 手入力(ただし改善を検討)
今日からできること
- まずは現状の作業時間を計測
- 月間の請求書件数を把握
- 削減効果をシミュレーション
- Totsugoで無料トライアル
「転記」を楽にするのではなく、「転記」という概念自体をなくしましょう。