ガイド 2026-01-23

請求書突合の自動化完全ガイド|Excel・RPA・AIを比較

請求書突合を自動化する3つの方法を徹底比較。Excelマクロ、RPA、AI突合ツールのメリット・デメリットと選び方を詳しく解説。

#請求書 #突合 #自動化 #AI

請求書突合は、経理担当者にとって避けて通れない業務です。

しかし、手作業での突合は時間がかかり、ミスも起きやすい。月末には残業が常態化し、担当者が疲弊してしまうケースも少なくありません。

この記事では、請求書突合を自動化する3つの方法を徹底比較し、最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。経理担当者の方はもちろん、業務改善を検討している管理職の方にも参考になる内容です。


請求書突合とは?

定義

請求書突合とは、取引先から届いた請求書と、自社の発注データや納品書を突き合わせて、内容が一致しているか確認する作業です。

英語では「Invoice Matching」や「Invoice Reconciliation」と呼ばれ、経理業務の根幹をなす重要なプロセスです。

確認する項目

項目確認内容重要度確認方法発生頻度
取引先名正しい取引先かマスタ照合毎回
品目発注した商品・サービスか発注書照合毎回
数量発注数量と一致しているか納品書照合毎回
単価見積もりや契約と一致しているか契約書照合毎回
合計金額計算が正しいか電卓計算毎回
消費税税率・税額が正しいか税計算確認毎回
支払条件契約通りか契約書確認初回
インボイス登録番号有効か国税庁DB初回

突合の種類

種類比較対象目的難易度推奨場面
2点照合請求書 ↔ 納品書納品内容の確認サービス取引
3点照合発注書 ↔ 納品書 ↔ 請求書発注通りの請求か確認物品取引
入金消込請求書 ↔ 入金入金状況の確認売掛管理

突合が重要な理由

目的詳細効果重要度
過払い防止誤請求を発見コスト削減
二重払い防止重複支払いを発見損失防止
不正防止架空請求を発見ガバナンス
監査対応証跡の記録コンプライアンス

手作業での請求書突合の課題

課題1:時間がかかる

項目数値影響年間換算
1件あたり時間5〜10分
月100件の場合8〜17時間残業必須100〜200時間
月500件の場合42〜85時間専任必要500〜1000時間

まるまる2日間が請求書処理で消える

課題2:ミスのリスク

目視確認では見落としが発生します。

ミスの種類影響発生頻度年間損失例発見難易度
金額の見落とし過払い高い数十万円〜
二重請求の見落とし二重支払い中程度数万円〜
単価変更の見落とし想定外のコスト増中程度数万円〜
数量差異の見落とし過払い高い数万円〜

発見が遅れると大きな損失に

課題3:月末集中

月末〜月初に作業が集中し、経理担当者の残業の主要因になります。

月初の作業量影響対策効果
通常の3〜5倍残業増加分散処理
締め切りプレッシャーミス増加自動化
他業務への影響後回しに優先順位
担当者疲弊離職リスク負荷軽減

課題4:属人化

「この取引先はこう処理する」というローカルルールが担当者の頭の中にだけある状態。

属人化の問題影響対策効果
担当者不在で業務停止BCP問題マニュアル化
引継ぎに時間がかかる工数増システム化
ノウハウが失われる品質低下ナレッジ管理

担当者が休むと業務が止まる

課題5:表記揺れへの対応

同じ取引先でも、表記が異なることがあります。

請求書発注書判定対応
株式会社ABC(株)ABC同じ手動修正
¥10,00010000同じ手動修正
商品A-123A123同じ手動修正

Excelでは不一致と判定されてしまう


請求書突合を自動化する3つの方法

方法1:Excelマクロ

概要:VBAでマクロを作成し、請求書データと発注データを自動照合。

やり方

  1. 請求書データをCSVで取り込み
  2. 発注データとVLOOKUPで突合
  3. 差異をハイライト

メリット

メリット詳細効果
コスト導入コストほぼゼロ
カスタマイズ自社でカスタマイズ可能
導入ハードルExcelがあれば始められる
学習コストExcel知識で対応可能

デメリット

デメリット詳細影響
入力作業元データの入力は手作業工数
表記揺れ対応できない精度
属人化作った人しかメンテできないBCP
フリーズ大量データで動作が重い速度

向いている企業

  • 件数が少ない(〜50件/月)
  • Excelスキルがある担当者がいる
  • コストをかけたくない
  • フォーマットが固定されている

方法2:RPA

概要:ソフトウェアロボットが画面操作を自動実行。

やり方

  1. RPAにワークフローを設定
  2. 請求書システムと発注システムを自動操作
  3. 差異をレポート

代表的なツール

ツール特徴費用向いている企業
UiPath高機能年間数十万円〜大企業
WinActor日本製年間数十万円〜中堅企業
Power AutomateMicrosoft製無料〜中小企業

メリット

メリット詳細効果
複雑なワークフロー自動化可能
複数システム横断処理も可能
24時間稼働夜間処理も可
スケジュール実行定期実行可能

デメリット

デメリット詳細影響
導入費用高い(数百万円〜)コスト
専門知識設定・保守に必要人材
UI変更動かなくなるリスク安定性
メンテナンス継続的な工数が必要工数

向いている企業

  • 大企業
  • 専任の運用担当者を置ける
  • 複数システムを横断する業務
  • 大量データを定期処理

方法3:AI突合ツール

概要:AIが請求書を読み取り、発注データと自動照合。

やり方

  1. 請求書PDFをアップロード
  2. AIが自動で項目を認識
  3. 発注データと自動突合
  4. 差異をハイライト

メリット

メリット詳細効果
手入力不要OCRで自動読取工数削減
表記揺れ学習して対応精度向上
導入月額制で導入しやすいコスト
設定不要ですぐ始められる即日
属人化防止誰でも同じ品質BCP

デメリット

デメリット詳細影響
コストランニングコストがかかるコスト
フォーマット対応に制限がある場合も対応範囲

向いている企業

  • 月の請求書が50件以上
  • PDFで請求書を受領している
  • 属人化を解消したい
  • 表記揺れが多い

3つの方法の詳細比較表

項目ExcelマクロRPAAI突合ツール
初期コスト◎ 無料× 高い○ 低い
ランニングコスト◎ 無料× 高い△ 月額
導入期間○ 数週間× 数ヶ月◎ 即日
表記揺れ対応× 不可× 不可◎ 対応
OCR(PDF読取)× 別途必要△ 別途必要◎ 内蔵
属人化リスク× 高い△ 中程度◎ 低い
メンテナンス× 高コスト△ 中程度◎ 低コスト
スケーラビリティ× 低い◎ 高い○ 中程度

AI突合ツールの選び方

ポイント1:OCR精度

請求書の読取精度が高いか。特に以下を確認:

チェック項目詳細重要度
手書き文字対応している場合は有利
複雑なレイアウト表や枠線を正しく認識
表形式の明細行と列を正しく抽出
傾き補正スキャン時の傾きを補正

ポイント2:会計ソフト連携

freee、弥生、マネーフォワードなど、自社の会計ソフトと連携できるか。

会計ソフトAPI連携効果
freee自動仕訳
マネーフォワードCSV連携
弥生CSV連携

ポイント3:価格体系

体系特徴向いている企業月間件数
月額固定件数が多い場合お得大量処理100件以上
従量課金件数が少ない場合お得少量処理50件未満
無料トライアル導入前に試せる初めて導入

ポイント4:表記揺れ対応

「株式会社」と「(株)」を同一と判断できるか。

表記揺れパターン対応
法人種類(株式会社/(株)/カ))
全角/半角
スペースの有無
日付形式

Totsugoの突合機能

Totsugoは、特にCOREC連携に特化したAI突合ツールです。

ワークフロー

  1. CORECから受注データをAPIで自動取得
  2. freeeに請求書ドラフトを自動作成
  3. (必要であれば)届いた請求書PDFと自動突合
  4. 問題なければEnterキーで承認

現在対応している機能

機能対応状況備考効果
PDF×PDF突合✅ 対応主要機能90%削減
COREC→freee転記✅ 対応自動化100%削減
freee連携✅ 対応API連携即時反映

導入効果の試算

月100件の請求書を処理する企業の場合:

指標導入前導入後削減率
突合作業時間17時間/月2時間/月88%
ミス発生件数3件/月0件/月100%
残業時間10時間/月0時間/月100%

まとめ

方法別おすすめ

方法おすすめな企業月間件数コスト
Excelマクロ少件数、コスト重視〜50件無料
RPA大企業、複雑なワークフロー1000件〜
AI突合ツール中小企業、PDF多い、属人化解消50〜1000件

請求書突合は時間がかかりミスも起きやすい。しかし、適切なツールを選べば、作業時間を90%以上削減することも可能です。

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