照合作業を関数ゼロで終わらせる方法|Excel vs AI突合
VLOOKUPのエラーや目視チェックに疲れていませんか?照合作業をAIで自動化し、Enterキー連打で終わらせる新しい突合術を詳しく解説。
「また1円合わない…」 「(株)と株式会社の違いでVLOOKUPがエラーになる…」 「目が疲れて行を見間違えた…」
毎月末、あなたは「間違い探し」に何時間使っていますか?
この記事では、頑張ってExcelスキルを磨くのでもなく、高いシステムを導入するのでもない、**「第3の選択肢」**をご紹介します。
照合作業とは?
定義
照合作業とは、2つ以上のデータを照らし合わせて、内容が一致しているか確認する作業です。
照合:正しいものと合わせて確認すること
照合と突合の違い
| 項目 | 照合 | 突合 |
|---|---|---|
| 読み方 | しょうごう | とつごう |
| 比較 | 1対1 | n対n |
| ニュアンス | 正誤確認 | 差異分析 |
| 例 | パスワード照合 | 請求書と発注書の突合 |
実務では同じ意味で使われることも多いですが、厳密には上記の違いがあります。
経理でよくある照合作業
| 照合の種類 | 比較対象 | 目的 |
|---|---|---|
| 請求書照合 | 請求書 ↔ 納品書 | 請求内容の確認 |
| 発注照合 | 発注書 ↔ 請求書 | 発注通りか確認 |
| 銀行照合 | 帳簿残高 ↔ 通帳残高 | 残高の一致確認 |
| 入金照合 | 請求データ ↔ 入金データ | 入金の消込 |
| 経費照合 | 経費申請 ↔ カード明細 | 私的利用がないか |
3点照合(Three-way Matching)
発注書・納品書・請求書の3つを突き合わせる、より厳格な照合方法。
発注書(Purchase Order)
↓ 何を、いくつ、いくらで頼んだか
納品書(Receiving Report)
↓ 何が、いくつ届いたか
請求書(Invoice)
↓ いくら請求されているか
3点照合のチェックポイント
| 確認項目 | 発注書 | 納品書 | 請求書 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 商品名 | A部品 | A部品 | A部品 | ✅ |
| 数量 | 100個 | 100個 | 100個 | ✅ |
| 単価 | ¥1,000 | — | ¥1,000 | ✅ |
| 合計 | ¥100,000 | — | ¥100,000 | ✅ |
3つ全てが一致して初めて支払いを実行。
既存の解決策とその限界
解決策1:Excel関数(VLOOKUP / XLOOKUP)
「関数を覚えれば効率化できる」とよく言われますが、実務はそう単純ではありません。
限界1:表記揺れに弱い
| データA | データB | 結果 |
|---|---|---|
| ABC商事 | ABC商事 | #N/A |
| (株)田中 | 株式会社田中 | #N/A |
| 10,000 | 10000 | #N/A |
| 山田 太郎 | 山田太郎 | #N/A |
限界2:メンテナンスが大変
- 列が一つズレただけで数式が壊れる
- 新しい取引先が増えるたびに調整
- フォーマット変更で作り直し
限界3:属人化
「あの人が作ったマクロ、誰も直せない」問題が発生。
限界4:エラー調査に時間がかかる
#N/Aの原因を1件ずつ調べる作業が発生。
解決策2:全社システムの導入(ERP / SaaS)
「システムを入れれば自動化できる」と言われますが、導入ハードルが高すぎます。
限界1:コスト
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 初期費用 | 数十万円〜数百万円 |
| 月額 | 数万円〜 |
| カスタマイズ | 追加費用 |
| 研修 | 追加費用 |
限界2:時間
- 稟議、要件定義、マスタ整備で半年コース
- 「今月からすぐ使いたい」ができない
限界3:融通が利かない
- イレギュラーな照合に対応できない
- カスタマイズには追加費用
- 既存の業務フローを変える必要がある
第3の選択肢:AIエージェントによる照合
Totsugoとは?
**Totsugo(トッツゴー)は、ワークフローを変えずに「照合エンジンだけをAI化する」**ツールです。
特徴1:Fuzzy Match(曖昧一致)
AIが**「意味」を理解してマッチング**します。
| 比較 | 従来(完全一致) | Totsugo(曖昧一致) |
|---|---|---|
| 法人格 | 「(株)ABC」≠「株式会社ABC」 | 「(株)ABC」≒「株式会社ABC」 |
| 数値形式 | 「10,000」≠「10000」 | 「10,000」≒「10000」 |
| 全角半角 | 「ABC」≠「ABC」 | 「ABC」≒「ABC」 |
| スペース | 「山田 太郎」≠「山田太郎」 | 「山田 太郎」≒「山田太郎」 |
事前のマスタ登録は一切不要。アップロードされたその場で判断します。
特徴2:金額ズレの推論
消費税の計算誤差や、振込手数料の相殺などもAIが推論して候補を出します。
「この差異は振込手数料(550円)の可能性があります」
「請求書3件の合計値と一致しています」
「端数の丸め差異の可能性があります」
特徴3:Enter連打で完了
使い方は驚くほどシンプル。
- 左にソースファイル(請求書PDFなど)を置く
- 右にターゲットファイル(CSVなど)を置く
- AIが勝手にマッチング
- OKならEnterキーを押すだけ
不一致(NG)の箇所だけが赤く表示されるので、そこだけを目視チェックすればいいのです。
Excel vs AI突合:詳細比較表
| 特徴 | Excel (VLOOKUP) | 一般的なSaaS | Totsugo (AI) |
|---|---|---|---|
| 準備 | 数式入力・加工 | マスタ登録・権限設定 | なし(D&Dのみ) |
| 表記揺れ | × (エラー) | △ (名寄せ設定要) | ◎ (AI自動判断) |
| 操作 | マウス&キーボード | クリック多用 | Enter連打 |
| 初期コスト | 0円 | 高い | 低い |
| ランニングコスト | 人件費 | 中〜高 | 低い |
| 導入期間 | — | 数ヶ月 | 即日 |
| 属人化リスク | 高い | 中 | 低い |
Totsugoの照合フロー
ステップ1:ファイルをドロップ
請求書PDFと発注データCSVを画面にドラッグ&ドロップ。
対応フォーマット:
- Excel(.xlsx, .xls)
- CSV
ステップ2:AIが解析
AIが自動で:
- 項目を認識(日付、金額、取引先名など)
- キーを特定(どの列で照合するか)
- マッチングを実行
ステップ3:結果を確認
| 表示 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| ✅ 一致(緑) | 問題なし | Enterで承認 |
| ⚠️ 要確認(黄) | AIが自信なし | 内容を確認 |
| ❌ 不一致(赤) | マッチなし | 原因調査 |
ステップ4:Enterで承認
一致したものはEnterキーで次々と承認。不一致のものだけ詳しく確認。
導入効果の試算
Before:Excel照合
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月間照合件数 | 200件 |
| 1件あたり時間 | 3分 |
| 月間合計 | 10時間 |
| エラー調査 | +2時間 |
| 確認・修正 | +1時間 |
| 実質作業時間 | 13時間 |
After:AI照合
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| アップロード | 5分 |
| AI処理 | 2分 |
| 確認・承認 | 30分 |
| 例外対応 | 30分 |
| 月間合計 | 約1時間 |
90%の時間削減。
よくある質問
Q. AIの精度は信頼できる?
A. 表記揺れの吸収精度は90%以上です。自信がない箇所は「要確認」としてフラグが立つので、見落としリスクはむしろ減ります。
Q. 既存のExcelファイルは使える?
A. はい。Excel、CSV、PDFなど様々な形式に対応しています。
Q. セキュリティは大丈夫?
A. データは暗号化して処理され、処理後は削除されます。
Q. 導入にどのくらい時間がかかる?
A. 即日利用可能です。アカウント作成からファイルのアップロードまで、10分程度で完了します。
Q. 既存のExcelマクロと併用できる?
A. はい。Totsugoは既存のワークフローを補完するツールです。
まとめ
照合作業の課題
| 課題 | 影響 |
|---|---|
| 表記揺れ | VLOOKUPでエラー |
| エラー調査 | 時間がかかる |
| 属人化 | 引き継ぎ困難 |
| 目視確認 | 疲労・見落とし |
解決策の比較
| 観点 | Excel | AI |
|---|---|---|
| 表記揺れ対応 | ❌ 手動修正 | ✅ 自動吸収 |
| 準備作業 | ❌ 数式設定 | ✅ 不要 |
| 操作 | ❌ マウス多用 | ✅ Enter連打 |
| 属人化 | ❌ しやすい | ✅ しにくい |
「正確に照合する」ことはプロの矜持ですが、「手作業で苦労する」必要はありません。
VLOOKUPのエラー修正に使う時間を、もっと創造的な業務や「定時退社」に使ってください。